– 体験先 – NPO法人ほっとあい
私は8月2日、4日、7日にNPO法人ほっとあいでボランティア体験に取り組みました。ほっとあいを志望した理由は、「自尊心を回復することのできる場所」という施設説明に興味を持ったからです。
私たちの主な一日の活動内容は施設内の掃除や消毒、利用者の方の身体補助や会話、触れ合いなどでした。8月4日、7日には利用者の方々皆で「花火づくり」を行いました。折り紙やモールなどを使い自分オリジナルの花火を作る、というものです。折り紙やモールを自分にはない発想で使ったり、全員が違うデザインで面白かったです。活動ではそれぞれの個性が尊重され、時にはデザインに意見しあい、みんなで1つの空を完成させました。この活動から、身体的補助を主な目的とする老人ホームやデイサービスとは異なり、「心理的ニーズ」を満たしその人が望む「その人らしさ」の実現をするのがほっとあいなのだと思いました。また、ほっとあいには「日程ボード」というものがあります。日程の項目に利用者さん一人ひとつの役割を当てるというものです。利用者さんの中には支援者の仕事を自主的に行う方もいます。そして支援者・利用者さんはお互いに感謝や思いやりを持ち循環させ、それがやりがいにも繋がるのだと実感しました。
このような2つの事から支援者と要支援者について、「助ける人と助けられる人」ではなく「共に支え合う関係」なのだと固定概念を変えることができました。活動を通して、高齢化社会における「尊厳ある暮らし」の意味、自分が出来ること、「支え合う地域社会」などについて学ぶことが出来ました。また、97歳になる元看護師の方がいらっしゃり、気になることについて質問するなどして様々なお話を伺えて勉強になりました。私は将来看護師を目指しています。身体的ニーズだけでなく心理的ニーズも満たせるような看護師になれるよう、今回の活動を生かしていきたいです。
(A.Mさん)