●砂場での泥んこ遊び体験
●焚き火(マッチやファイヤースターターでの着火、薪をくべる等)
●焚き火や砂場での子どもとの遊びを通しての交流
●仙台七夕の園内装飾準備
●海岸公園内の雑草の草刈り
【団体メッセージ】
3日間の活動、お疲れさまでした。海岸公園冒険広場では子どもと関わるだけではなく、来園者を公園に迎え入れるために、日々の準備や季節に合わせた準備など、その時々で様々なことを行っているのですが、その部分も少しだけお手伝い頂いて、子どもと関わるだけではない部分も経験できたかと思います。
子どもたちが「やりたいこと」を実現できるように見守り、時には手を貸したり、事前に「やりたいこと」をできるように準備をしたりすることもプレーリーダーの役割の一つです。そのためには、まず自分自身が遊んでみて体験することで、子どもたちと同じ経験を共有することも重要になってきます。
今回、説明会の時に初めて顔合わせをした2人が、当日既に声をかけ合い、活動の中でも声をかけ合ってお互いに様々なことをやってみていたのが印象的でした。
子どもと関わること、遊ぶこと、そのための準備をすること、そして何よりも子どもと関わる自分自身が思いっきり楽しんで遊ぶことをちょっとでも感じてもらえたらうれしいです。
今後も今回の経験を思い出して、子どもと関わり自分が楽しむことを忘れないようにしてくださいね。またいつでも気軽に遊びに来てください。ありがとうございました。
(タイトルをタップすると文章に飛べます)
■「自由にのびのび遊べる公園」
■「公園の顔を見習って」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8月4日から6日まで海岸公園冒険広場でボランティアをした。その公園は、震災で津波の被害を受けた場所だ。公園の半分は水が浸かったそうで、その形跡を見ることができた。
震災を乗り越え、海岸公園冒険広場は今や、子どもから大人までが自由に遊べる公園として、またバーベキューをする場として、にぎわう場所となった。冒険あそび場は「自分の責任で自由に遊ぶ」を念頭に置いている。何かを禁止するということはせず、一人一人が周りを考えながらのびのびと遊ぶことができる。ふわふわドームというトランポリン、長いすべり台、木を切って工作、焚き火、裸足で泥遊びなど。遊んでいる子どもたちは、とても楽しそうで生き生きしていた。
高校生になると「裸足で泥遊び」はなかなかやらない。するとプレーリーダーの櫻井さんは「なんでやらなくなったのかな」と問いかけた。「小さい時はたくさん遊んでいたのに、確かになぜだろう」と疑問に思った。私たちボランティア2人で実際に遊んでみると、何とも言えないどこか懐かしい感じがした。ボランティアは子どもと遊ぶというものであったが、公園に来る子どもは親などと来ることが多いため、話しかけることは難しかった。「自分たちが楽しめば周りも楽しむことができる」と聞き、そこでしかできないようなことをたくさんした。
最後に岩渕さんから「『直接的』でなくても『間接的』に関わることができる」と教えていただいた。3日間のボランティアで小さい子と関わることは少なかったが、私たちの行動から何らかの形で関わることができたのならうれしい。(尚絅学院高校3年 O.K)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「公園を侮ってはいけない」。これが今回のボランティア体験を通して一番言いたいことです。公園と聞くと、子どもが遊ぶために行く場所と考える人も多いと思います。しかし、公園の役割というのは奥深く、それだけではありません。
私が一番感動したことは、計算づくされた避難所の役割を担っていることです。海岸公園冒険広場の丘には東屋があります。それはテントになったり、ベンチには簡易トイレや火付け道具が収納されていたり、いざという時に燃やせるような木があったりして、用途は多いのにコンパクトにまとまっています。また、広いスペースにはヘリコプターが降りることができます。ここは東日本大震災で被災をしていて、その経験がきちんと活きていることを肌で実感し、感動しました。
また、ここの公園にはルールがありません。ルールがないと子どもにとって危険ではないかと思うかもしれませんが、ルールがあることによって子どもの行動が制限され、学びの機会を失うことの方がもっと危険です。ここでは自由にくぎやトンカチ、木材を使って工作をすることができます。年齢制限はありません。親はもし小さい子がトンカチを使いたいと言っても止めるかもしれません。実際に私がボランティアをしている時も「危ないからダメ」という言葉が時々聞こえてきました。しかし、公園のスタッフの方は止めません。子どものやりたいようにやらせてあげます。これが子どもの成長に繋がります。
このように公園は子どもが遊ぶ場所だけでなく減災、子どもの成長、地域のコミュニティの場など様々な顔を持っています。今回の体験で、公園が持つ働きを見習って、私自身の災害への備えや、計画性、子どもへの接し方を改めて考えようと思えるきっかけになりました。(尚絅学院高校2年 T.U)