■NPO法人おおさき地域創造研究会
 ー大崎市市民活動サポートセンター

●まちづくりに関する高校生目線でのアイデア出し
●市内NPO法人でのボランティア体験
●活動レポート作成

【団体メッセージ】
 夏休みの貴重な3日間を使って、大崎市市民活動サポートセンターに来て頂きありがとうございました。暑い中のまち歩き、雨の中でのザリガニ駆除、そして活動レポート作成、本当にお疲れ様でした。

 まち歩きでは、普段歩くことの少ない場所も歩きましたね。私たちも10代の皆さんと歩くことで新たな発見がありました。

 NPO法人エコパル化女沼で体験したザリガニの駆除では、苦手な方も頑張って触って作業してもらいました。慣れない作業ながらも、一生懸命に取り組む皆さんは素敵でした。

 レポート作成では、「皆さんが考えるアゲアゲなまちづくり」をテーマに3日間かけて話し合ってもらいましたね。初日は緊張していた皆さんでしたが、時間が経つにつれて、どんどん意見が出るのを目の当たりにし、とても楽しい時間でした。

 この3日間、皆さんはどんな気持ちで終えましたか。これで終わりではなく、またいつでも遊びに来てくださいね。私たちも、皆さんから頂いたアイデアを大切にし、発展させていきたいと思います。

(タイトルをタップすると文章に飛べます)
「大崎と私と時々ザリガニ」
「『芸術の町』古川と私が得たもの」
「3日間の実り」





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「大崎と私と時々ザリガニ」

 私が今回このボランティアに参加した理由は、来年就職するにあたり自分の住んでいる地域「大崎市」のことをもっと深く知らなければならないと思ったことと、誰かのために何かをしたいと思ったからです。

 「皆さんが考えるアゲアゲなまちづくり」をテーマとして、街歩きをしながら大崎市を改めて見てみると、様々な改善点や新たな一面がありました。その後の話し合いでは、皆それぞれ着眼点が異なっていて勉強になりました。特に、SNSの情報や流行りのものなど高校生ならではの情報や視点が多くあったことが印象的でした。街歩きや話し合いを通して「もっとバリアフリーにするべきである」「人との交流の場を増やすべきである」など大崎市の課題を発見することができました。

 私が今回のボランティアで一番印象に残ったのは化女沼の環境問題を解決するために行った外来種の駆除活動です。初めてザリガニに触れましたが、化女沼の自然を感じながら活動することで生き物を近くに感じ、化女沼に愛着が湧いてきました。NPO法人エコパル化女沼の髙橋さんがおっしゃっていたように、私も多くの人に化女沼に愛着を持ってほしいと思うようになりました。そのために、私は化女沼のことやエコパル化女沼の活動を広めていきたいと思います。

 今まで私はNPO法人のことを遠い存在だと思っていましたが、今回のボランティアを体験してとても身近に感じました。おおさき地域創造研究会の俊一さんがおっしゃっていたように、今回の活動を始めとしてボランティアの輪に入る良いきっかけになりました。今後は様々なボランティアに参加し、故郷の良さや問題点に触れ、それを解決していく活動に貢献していきたいと思います。(古川高校3年 T.Y)

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「『芸術の町』古川と私が得たもの」

 私は今回の夏ボラで、NPOの方と一緒に地元の大崎市について調べたり、NPOの活動を体験したりしました。

 その中でも大崎市について調べる活動では、実際に町を歩き観察しました。この活動から気付いたことは、アンティーク調なベンチや街灯、電話ボックス、そして芸術的な作品を販売するお店があることです。これらは普段、車に乗っていては気付けないようなものばかりです。私はグループで話し合い、これらを活用して大崎市、特に中心となる古川を芸術的な町として活性化できないかと考えました。

 まず、古川駅前です。古川駅前は公園が3つもあるものの、その影は薄く、駅前全体としてはかなり閑散としています。そこで、駅から少し離れた所に設置されたベンチや街頭を改修し、整地した公園に場所を移して設置する、という案を考えました。おしゃれな場所というのはSNSでの影響力が強いので、様々な方が見に来てくれると思います。

 次に、台町などの商店街です。この通りでは、他のNPOの方や芸大出身の方が芸術作品や雑貨を売っていましたが、車では気付きにくいように感じました。このことから、私は「町を歩く」ための取り組みをしてはどうかと考えました。この取り組みにより、地元住民や観光客が様々なお店や緒絶川など多くの美しいものに気付くことができ、町が活気づくと思いました。この案でも他の方の案でも、大崎市がより活性化し魅力的になればうれしいです。

 また、私は夏ボラに参加して、広い視野や考え方、コミュニケーションの大切さなど多くのものを得ることができました。夏ボラに参加して本当に良かったです。ありがとうございました。(古川高校3年 H.H)

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「3日間の実り」

 私は8月2日~4日の3日間、おおさき地域創造研究会(大崎市市民活動サポートセンター)でボランティア活動をしました。サポートセンターでは、明るく元気な方がたくさんいて驚きました。私は高校1年生ということもあり、先輩方に囲まれて活動する3日間だったので、とても緊張していましたが、実際に活動してみると、優しい方たちばかりで安心しました。私は3日間の活動の中で、たくさんのことを学ぶことができました。特に印象に残っていることは2つあります。

 1つ目は、1日目のまち歩きを通して学んだことです。私は初めて大崎市の街の中を歩きました。そこで「古川駅前が賑わっておらず、人や地域の温かみが感じられない」「商店街のシャッターが目立つ」などの課題を見つけることができました。このことから、大崎市の賑わいを取り戻すには、大崎市に暮らす人全員の協力が必要なのではないかと考えました。

 2つ目は、化女沼でのザリガニ駆除での活動についてです。私たちは、雨の中ザリガニ駆除をしました。活動をしてみて、ペットフードを餌にして数分で4匹のザリガニが取れたことに驚きました。私は元々ザリガニが苦手だったのですが、触れ合っていくうちにこんなに可愛い生き物が生態系を壊してしまうのかと思いました。活動を終えた私たちに、施設の方が「若い時にやったことがきっとどこかで役に立つ。今回の活動ができて良かったね」と仰いました。私はこの言葉にとても心を動かされ、ボランティア活動を通して、生態系を守る重要性を感じることができました。

 私は3日間を通して、他校の先輩方とお話することができ、ボランティア活動に参加して良かったと思いました。話し合いから人それぞれ違う考え方や感じ方があり、それを共有することで、お互いに学ぶことができると気付くことができました。

 夏ボラを通じ学んだことを、他のところでも大切にしていきたいです。(大崎市中央高校1年 M.S)