NPOで高校生の夏ボラ体験(通称「夏ボラ」)は、将来の地域の担い手となる高校生がNPOに出会い、その存在と意義を理解する「きっかけ」を作るため、2003年から始めた事業です。毎年夏休みの1か月間、高校生が県内のNPOでボランティア体験をします。
※2020年はコロナ禍のため体験実施を見送り、『過去17年間のふりかえり調査報告書』を制作。
[メディア掲載情報]
震災12年5か月 高校生が伝承施設でガイド/2023.8.11 NHK 宮城 NEWS WEB
地域・社会貢献 強い関心/2023.8.14 河北新報オンライン
〇 “win-win-win”の夏ボラプログラム
夏ボラが生み出す3つのwin。一つ目は、高校生にとってのwinです。高校生は3日間の体験で、NPO活動をする人や支援の先にいる人とふれあいます。
普段、学校と家、先生と友達・家族間での関わりが多い高校生にとって、夏ボラは学校生活の外で起きていることに目を向けるきっかけになり、その後の価値観に大きな影響をもたらします。
2023年に実施した高校生への体験前後比較アンケートでは、夏ボラ参加後に「参加してとてもよかった/よかった」と答えた高校生は100%、「ボランティアへの理解が深まった」と回答した高校生は81%でした。
以下は、「今後やってみたいこと」の回答。たった3日間の体験でも、地域や社会に関心を持つきっかけを提供するだけで、その後の価値観や行動意識に大きな変化があることが分かりました。
二つ目は、NPOにとってのwinです。高校生の「変化」の背景には、夏ボラを受け入れるNPOが作業内容の指示だけでなく、「ボランティアの意義」「地域の課題」などを丁寧に説明しているからだと考察しています。
実際、NPOや社会課題を知る機会のない高校生に、伝える・理解してもらうのはとても難しいことです。
伝えるためには、自身が活動をよく理解し、分かりやすい言葉に置き換えるスキルが必要です。また、未成年の高校生を対象にしているため、日頃からボランティアを受け入れる体制を見直すきっかけになります。
夏ボラを通じて、平時から団体の組織力を高め、結果的に夏ボラ以外でも、活動に共感するボランティアや協力者の信頼を得ることに繋がっています。
〇参加団体の声
ー活動を立ち止まって振り返るきっかけになり、スタッフ間の意識の高まりを感じる事ができた
ーボランティアの方の感想を聞くことで、私たち自身を客観的に見る機会となり、身の引き締まる思いがした。若い世代の方々とのつながりができた
これまでに地域を担い手である高校生と、地域の課題解決に取り組むNPO、双方にとって学びがあることをお伝えしました。
三つ目に、夏ボラは地域にとってのwinも期待できます。
夏ボラの大きな特徴は、学校・行政・企業・NPOが連携し、実施していることです。
申込の際には、学校の先生を協力を得ており、また開催にあたり共催のかほく108クラブからの応援を始め、社会貢献団体、個人によるモノや時間、寄付による協力関係(=地域で支え合う力)が生まれています。
20年以上にわたり継続的に夏ボラを実施してきたことにより、地域の課題解決や活性化に繋がっています。(参考:過去17年間のふりかえり調査報告書)
【さいごに皆様へお願い】
これまでも多くの人の協力により、”win-win-win”の夏ボラを実施してきました。
しかし、想いや目的をもって行っている事業であっても赤字が続いています。
〇運営面での規模の拡充が難しいことで、近年は50人近い高校生の参加をお断りせざるを得ない状況です。
〇ご支援があれば参加NPO団体を増やすなど、より持続可能な運営ができます。
今後は、夏ボラを団体・企業・個人の皆様からのご寄付=「若者を応援する地域の力」で運営できる仕組みを構築していきたいと考えております。
ご寄付は、運営備品/体験談集の印刷製本/受け入れ協力金など、高校生の「学び」と「安全」に繋げるために活用させていただきます。
ぜひ皆様からの応援をよろしくお願いいたします。
[郵便振替]
口座番号:02250-0-43800
加入者名:特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる
[クレジットカード]
https://congrant.com/project/yururu/5783
※いずれも夏ボラ指定寄付の旨を明記ください